場所
東京大学 本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館 地下2階ギャラリー
期間
2024年7月1日〜9月30日
開館
月・水・金(祝日を除く)13:00〜17:00
8/14, 8/16はお盆期間中のため休館
概要/Abstract
近年、世界的にスマートシティの取組が盛んである。日本でも、現在政府が主導するスーパーシティ構想や、デジタル田園都市国家構想などの後押しもあり、多くの都市・地域で、スマートシティの取組が進められている。そこで、本展示では、日立東大ラボにおけるスマートシティへの取組であるハビタットイノベーションにおける研究や、これまでの東京大学におけるスマートシティの研究や実践に基づき、東京を舞台としたスマートシティの未来、またスマートシティによって変わる未来の東京のあり方を、東京の都市計画の歴史を踏まえた上で提言する。
In recent years, smart city initiatives have flourished worldwide. In Japan, smart city initiatives are also being promoted in many cities and regions, supported by the government-led “Super-City” concept and the “Digital Garden City” concept. This exhibition will therefore present the future of smart cities in Tokyo, and how the future Tokyo will be transformed by smart cities, based on research in Habitat Innovation, a smart city initiative at Hitachi’s University of Tokyo Laboratory, as well as smart city research and practice at the University of Tokyo to date. The recommendations are based on the history of urban planning in Tokyo.
東京計画2030:東京イノベーションクラスタ ((C) 2024 出口研究室) | 東京計画2030:東京インターネット特区(東京24区) ((C) 2024 越塚研究室) |
Happiness Finder ((C) 2024 越塚研究室) |
“Introduction to Urban Well-being for Mega City” |
東京タイムマシン ((C) 2024 山口温大・濱津すみれ・天野克敏・飯田ジュリエット柚実) |
Scale City ((C) 2024 坂本凛(越塚研究室) |
開催概要
展示名
『都市 –スマートシティトウキョウ2030』
場所
東京大学本郷キャンパスダイワユビキタス学術研究館B2ギャラリー
(東京都文京区本郷7丁目3−1)
会期
2024年7月1日(月)〜9月30日(月)
見学について
一般公開期間:7月17日(水)〜9月30日(月)
一般公開いたします。
月・水・金 曜(祝日を除く)の13:00〜17:00(入場は16:30まで)(無料)
8/14, 8/16はお盆期間中のため休館
主催
日立東大ラボ
東京大学 総合研究博物館
共催
東京大学 大学院 情報学環・学際情報学府 越塚 登 研究室
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 出口 敦 研究室
協力
東京大学都市デザイン研究室、東京大学総合研究博物館国際デザイン寄付研究部門、柏の葉アーバンデザインセンター、東京都、東京都立図書館、公益財団法人 後藤・安田記念東京都市研究所、神戸市、つくば市、小田原市、株式会社ティアフォー、株式会社JDSC、清水建設株式会社、株式会社日立製作所、一般社団法人スマートシティ・インスティテュート、鈴木 健嗣(筑波大学・教授)、吉村有司(東京大学・准教授)、山口温大・濱津すみれ・天野克敏・飯田ジュリエット柚実(東京大学大学院学際情報学府)
展示物(概要)
0-1, 0-2 | ご挨拶 |
1-1 | スマートシティとは? |
1-2 | スマートシティとは |
1-3 | 日立東大ラボ/ハビタットイノベーション |
2-1 | スマートシティの現在 |
2-2(a) | 柏の葉 |
2-2(b) | 小田原市 |
2-3(a) | 豊洲 |
2-3(b) | 日本橋 |
2-4(a) | 神戸市 |
2-4(b) | つくば市 |
2-5 | 世界のスマートシティの潮流と事例 |
3-1 | 東京計画2030:東京のスマートシティ |
3-2 | 震災復興時の都市計画 |
3-3 | 戦後復興時の都市計画 |
3-4 | 東京計画1960 |
3-5 | スマート東京 |
3-6 | イノベーションクラスター |
3-7 | 東京インターネット特区 |
4-1 | アーバンウェルビーイングとスローデジタル |
4-2 | ウェルビーイング指標 |
4-4 | アーバンウェルビーイングとは |
4-5 | スローデジタルとは |
4-6 | スローデジタル・ワークショップ |
4-9 | Happiness Finder |
5-1 | スマートシティを支えるデジタル技術 |
5-2 | スマートシティアーキテクチャと都市OS |
5-3 | Scale City |
5-4 | 電力データ解析によるAIフレイル検知技術 |
5-5 | Autoware:オープンソースの自動運転ソフトウェア |
5-6 | Cyber-PoC for Cities |
ごあいさつ
出口敦(東京大学理事・副学長/大学院新領域創成科学研究科教授)
日立東大ラボは、東京大学と日立製作所による産学協創事業として、2016年6月に創設されました。産学協創事業は、東京大学と企業がお互いの組織の強みを活かした組織対組織の取組を推進する事業ですが、その第一号として創設された日立東大ラボでは、日立が持つ高度インフラ技術の蓄積、OTとITを組み合わせた技術といった強みと、東京大学が持つ先端研究、人文知、国・自治体との政策連携の実績などの強みを活かした共同研究を進めております。
日立東大ラボ創設の約半年前の2016年1月に「第5期科学技術基本計画」が閣議決定されましたが、その中で“Society 5.0”(超スマート社会)を目指すことが提唱されました。ハビタット・イノベーションは、「日立東大ラボ」を構成するプロジェクトのうちの一つの名称であり、このプロジェクトでは、Society 5.0の考え方やDXを将来のまちづくりに活かしていくことを目指し、居住の変革に繋げていくための研究開発や未来の都市ビジョン創出に取組んでおります。
これまで、Society 5.0実現に向けた政策提言や人中心で持続可能なスマートシティ構築のためのキーファクターの提唱とそのための技術開発などを行って参りました。現在取り組んでいる同プロジェクトの第3フェーズ(2023~2025年度)では東京を対象にしたメガシティのスマートシティについての研究を進めており、本展示において、その取り組みの方向性や考え方をみなさまと共有させて頂きたいと考えております。
越塚登(東京大学大学院情報学環・副学環長・教授)
近年、官民双方で「スマートシティ」(Smart City)と呼ばれる取組みや、政府によるスーパーシティやデジタル田園都市国家構想などの取組みが盛んに行われています。これは、日本だけでなく、欧米、中国やアラブを含めたアジア地域などにおいても同様です。すでに、スマートシティの取組みは長年行われておりまして、私自身は1989年に坂村健先生が構想したトロン電脳都市(千葉県市原市)の計画に携わったことが最初で、すでに35年もの時が経っております。現在は、国内の様々なスマートシティの取組に携わり、また「日立東大ラボ」のハビタット・イノベーションのプロジェクトで、東京を対象としたスマートシティのあり方を研究し、未来に向けた提言をまとめようとしています。
スマートシティは、従来からある都市計画やデジタル技術分野、モビリティ分野など、いくつかの分野の複合領域となっています。また、大都市の国際競争力を高める取組から、人口減に悩む地域の活性化の取組みまでも含んでいます。従って、スマートシティとはなにか、といったときに、答える人のバックグラウンドや取組み内容によって様々な答えが返ってきます。そこで、本展では、様々な視点から見たスマートシティを皆さんにご覧いただこうと思っております。
本展の開催にあたっては、多くの皆様のご支援、ご協力をいただきました。ここに謹んで深く御礼申し上げます。
関連展示:東京大学・東京タワー 4拠点連携特別展示『都市』
『都市 –ヱドキリエズ』(終了)
- 東京大学総合研究博物館インターメディアテク 特別展示
- 期間:2024年3月6日〜6月2日(終了)
- https://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0273
『都市 – サウンドスケープ』
- 東京タワー メインデッキ1F
- 期間:2024年5月10日(金) 〜 7月15日(月)
- https://www.um.u-tokyo.ac.jp/mobilemuseum/tt2024/
『都市 –アーケオロジー』
- 東京大学総合研究博物館本館
- 期間:2024年5月31日(金)〜8月30日(金)
- https://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2024city-archaeology.html
スマートシティ展特別チーム
監修: 出口敦(新領域創成科学研究科・教授)
協力: 森洋久(総合研究博物館・准教授)
展示チーム:松岡秀行・鍛忠司・田中英里香(日立製作所)、井桁由貴・岡田潤・樋口亜津子・宮園侑門・杉山錬・二木理沙子(新領域創成科学研究科・出口研)、羽多野一磨・山田大典・坂本凛・堀千咲・天野克敏(情報学環・学際情報学府・越塚研)
統括: 濱田健夫(情報学環・特任准教授)
総指揮: 越塚登(情報学環・教授)
展示作成: 株式会社アカシオ