IoT (Internet of Things), Ubiquitous Computing
ユビキタス・コンピューティングのコアアーキテクチャとなる、固有識別子 ucode を用いた実世界認識技術の研究を行っています。RFID タグをはじめとした、超小型デバイスの開発から、システムアーキテクチャの設計、アプリケーションシステムの提案・開発まで幅広い研究を実施しています。
Real world identification technology using unique identifiers (ucode), that forms the core of our Ubiquitous ID architecture for realizing a ubiquitous computing infrastructure. To this end, we are conducting extensive studies on developing ultra small devices including RFID tags, designing system architecture and developing applications.
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Open Data
社会を形作る様々なプレイヤが自分のもつデータを公開することで、相乗効果的に社会の問題解決や新たな価値創出を実現する、オープン・データに関する研究を行っています。Government 2.0の実現へ向けた政策的な提案や、オープン・データを実現する仕組みの技術面の設計、さらにオープン・データが実現する新たなアプリケーションの構築に至るまで、幅広く研究活動を実施しています。
We have been pursuing research on open data, as more and more key organizations and players that shape the society have started to make their data publicly available – opening up huge potential for synergistically solving social problems and creating new values. Our comprehensive research activities regarding open data include proposing a policy for realizing Government 2.0, detailing technical specification for robust organization and management of open data, developing new applications for utilizing the full potential of open data, and so on.
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Embedded and Real-time Computing
リアルタイム OS の基礎研究から、ミドルウェア、開発環境、応用システムにいたるまで幅広く研究しています。TRON(The Real-time Operating system Nucleus)を発展させた次世代アーキテクチャであるT-Engine を推進しています。
Extensive study from fundamental research of real-time operating systems to middleware, development environments and application systems. We are promoting T-Engine, which is the next generation architecture developed from TRON (The Real-time Operating system Nucleus).
Security for IoT
あらゆるモノが コンピュー タネットワークでつながるユビキタスコンピューティング環境では、コンピュータと社会が従来よりも密に関わるようになります。その結果、個人情報のアクセ ス制御や、電子マネーや証券などに代表される価値情報の安全な流通など、これまで以上にシビアなセキュリティが求められるようになります。そこで、我々がいつでもどこでも安全に情報を交換することができる、ユビキタスセキュリティのためのアーキテクチャとして、eTRONを提案しています。坂村・越塚研究室では、このアーキテクチャの上で、ユビキタス時代のセキュリティに関して研究を行っております。
Study on developing framework and applications for enabling secure ubiquitous computing. In particular, construction of a secure platform for ubiquitous computing environments utilizing the eTRON architecture which advocates storing sophisticated information in tamper-resistant devices.
Enableware
Enablewareは、身体特性と実世界の間のミスマッチを埋める技術です。TRONプロジェクトでは、当初よりコンピュータのユニバーサルデザイン、誰もがコンピュータ技術の恩恵を得られることを重視しています。障碍をもつ方など、社会活動に様々な制約を受ける人々にとって役立つコンピュータのあり方について、坂村・越塚研究室では研究を進めてきました。TEPS(TRON Enableware Symposium)の開催などを通じて、技術面にとどまらず、社会制度面についても幅広く提言を行ってきております。近年は、国土交通省の自律移動支援プロジェクトと連携し、障碍をもつ方の都市での自由な移動を、ユビキタスコンピューティングにより支援する技術に関して、特に重点的に研究しています。
We have been conducting research to bridge the gap between environment and physical characteristics by virtue of computer and digital technology. Conducting research from multiple perspectives, we are endeavoring to facilitate pedestrian mobility using the IoT technology, support physically challenged individuals utilizing open data, and improve accessibility to smartphones by the visually impaired.
Digital Museum
Digital Museumは、コンピュータ技術を応用し、博物館における資料の保存と利用という2つの機能を両立させ、さらに強化することを目指すプロジェクトです。 坂村・越塚研究室および東京大学総合研究博物館は1996年に「Digital Museum構想」を立ち上げ、以来さまざまな博物館展示で実際に運用してきました。Digital Museumでは仮想的な情報提示だけでなく、実物の展示とコンピュータを連携させることが重要になります。このような「情報空間と現実空間にまがたる存在」 という性質はユビキタスコンピューティングと親和性が高く、現在はユビキタスコンピューティングの応用技術という位置付けで研究を続けています。
Multilingual Processing
今でこそ、コンピュータで日本語を始めさまざまな言語が扱えることは当たり前のことになりましたが、それまでには長い歴史がありました。そもそもコンピュータで文字情報を処理する時、既存のアーキテクチャは漢字のような多文字体系を扱う構造になっていないという問題があります。坂村・越塚研究室は、TRONプロジェクトの中で、このような問題を解決する文字コードの提案、さらにそれらを活用し甲骨文字研究で用いられる文字なども扱えるフォントの作成や展開を行ってきました。