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西宮市と情報通信技術に関する技術交流及び学術交流のための連携・協力に係る協定を締結(情報学環)

2025年11月20日(木)、国立大学法人東京大学大学院情報学環(学環長:目黒公郎)は、兵庫県西宮市(市長:石井登志郎)と、同市役所において「情報通信技術に関する技術交流及び学術交流のための連携・協力に係る協定」を締結いたしました。

本協定は、AIやデータ利活用を含む情報通信技術(以下「ICT」)の技術的・学術的交流を通じて、行政課題の解決に資する取り組みを推進することを目的としています。具体的には、行政課題に対する学術的な助言や、最先端のICT研究成果を行政施策へ適用するためのマッチング研究などについて、両者が緊密に連携し推進するものです。

締結式において、石井市長は次のように挨拶されました。 「昨今のICT技術の急速な進展に対し、自治体の現場ではその技術を十分に活用しきれていない現状があります。最先端の知見を有する東京大学大学院情報学環の皆さまと協働できることは大変心強く、深く感謝申し上げます。本協定を一過性のものとせず、具体的な課題解決に向けた実行プロセスへと確実に繋げてまいりたいと考えています。」

また、目黒公郎学環長より、ビデオメッセージにて以下のコメントが寄せられました。 「本協定は、行政と大学が連携し、AIやデータ利活用などの先端ICTを地域行政の実務へと実装する、国内でも先進的な試みです。当学環としても、本連携を通じて学術的知見を社会実装へと昇華させ、より良い社会の構築に寄与することを期待しております。」

当日出席した越塚登 副学環長は、今後の展望について次のように述べました。 「東京大学大学院情報学環は、文理融合の多様な専門分野と人材を擁する組織です。それゆえ、複雑化する地域課題に対し、多角的な視点からのアプローチが可能です。本協定を契機として、西宮市の皆さまと共に実効性の高い課題解決に取り組んでまいる所存です。」

今後は、AIを活用した行政業務支援や市民サービス向上策、ならびに画像解析技術を用いた市内の違法看板検出手法などについて、共同での実証実験や検討を開始する予定です。今後も本協定に基づき、西宮市と当学環・学府との強固な連携体制のもと、社会課題の解決に尽力してまいります。